プロも見ている「修復歴車」を見極めるポイント

プロも見ている「修復歴車」を見極めるポイント

プロも見ている「修復歴車」を見極めるポイント

かつてのように修復歴のあるクルマを「修復歴なし」と偽って販売する業者は減ってきました。一方で、最近のクルマはちょっとした修理でも「修復歴あり」となってしまいます。つまり、大きな事故の修復歴車なのか軽微な傷の修復歴車なのかを見極める必要が出てきたのです。今回は、特に修復歴車になりやすい軽自動車を例に、修復歴車のポイントをお教えします!

■なぜ、最近のクルマは修復歴車になりやすい?



修復歴車とは、簡単に説明するとクルマの骨格(フレーム部分)や足回りに関わる部分の修理・修復を行ったことがあるクルマのこと。ドア1枚丸ごと交換していたとしても、骨格まわりを修復していなければ、「修復歴あり」とはなりません。ではなぜ、最近のクルマは修復歴車になりやすいのでしょうか? それには以下のような理由があります。

・衝突時の衝撃を吸収するためフロント部分が潰れやすくなっている
・ボディのすぐ裏側をフレームが通る構造になっている
・ボンネット内の隙間が少なく、一箇所ぶつかっただけでも全体に衝撃が及ぶ


特に軽自動車は、ボンネットが短いために正面衝突をするとすぐにフレームやエンジンに衝撃が達してしまう他、ホイールベースが長くてフロント・リヤのバンパーが短いため、足回りにも被害が及びやすくなっています。








■見るべきポイントは「外版」「ねじ」「骨格」



ここからは、タントカスタムを例にポイントを見ていきましょう。なお、このクルマは修復歴のないクルマです。タントカスタムではなくても、基本的には見るべき部分は変わりません。

<外観>


まず見るべきところはボディパネルです。先ほど「ドアを丸ごと交換しても修復歴車にはならない」とお話ししたとおり、フェンダーやドアの板金や交換自体は問題ありません。

しかし、ボンネットと左右フェンダーの3面に修理した跡があるクルマは、大きな事故を経験しているクルマである可能性が高いもの。フロント3面だけがリヤよりも綺麗な状態である場合は、大きな修理を疑ったほうがいいでしょう。当社では、フロント3面修復のクルマは仕入れていません。



<フロント>


フロント周りはボンネットを開けてチェックします。まずは、ボンネットやフェンダーパネルを取付けている「ねじ」の頭を見てください。工具を使って回したあとがあれば、修復している可能性があります。また、周囲の塗装に割れがないかも見ておきましょう。






エンジンルームでは、フレーム部分に板金した跡があるかどうかをチェックします。見極めるのは難しいと思いますが、塗装が他の部分と違わないか、左右で鉄板や塗装の状態に違いがないかを見てみてください。また、下回りもチェックしておきたい部分です。








<サイド>



サイドで見るべきは、ドアを囲む骨格やBピラーの部分。フロント周りと同じように、板金や再塗装をした形跡がないかをチェックします。ゴムのモールをはずして見てみてみるとわかりやすいでしょう。左右で仕上がりが違う場合は、修復している可能性が高いです。





<リヤ>



リヤも同じように、ねじの頭やリヤゲートの開口部、下回りの状態をチェックします。フロアカーペットの下も見てみるといいですね。最近の軽自動車は、リアバンパーが短くすぐに骨格部分に達する構造のため、軽微な追突でも修復歴になりやすくなっています。










■一番大切なのはクルマの状態をお店がしっかり説明してくれること



ここまでご紹介してきたポイントは、当社がクルマを仕入れるときに必ずチェックするポイントです。他には、エンジンルームの補機類の状態やサスペンションの修復跡もチェックします。フロント3面修復車と同様、サスペンションに衝撃を受けた痕跡や修復跡があるクルマは仕入れません。

以前、試しに大きな事故を経験したクルマを買い付けてみたことがあるのですが、乗ってみると足回りはガタガタでまっすぐ走らないというとんでもないクルマでした。もちろん、販売はせず処分しましたが、「やはり大事故を経験すると元通りにはならないんだな」といいうことを実感することになりました。




以前も紹介したように(http://u-w-c.jp/lcd/blog_detail/entry/211)、修復歴車がすべてダメなわけではありません。走行に影響のない軽微な修復歴車なら問題ないと思います。そこで最後のポイントです。それは「お店がどれだけ説明をしてくれるか」。

「このクルマはここを修復している」「ここを直しているけど、この部分には達していないから大丈夫」と、きちんとそのクルマの状態を把握して説明してくるお店ならば、安心して見極めることができるでしょう。


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